はじめに…
このページでは、新型コロナウィルス対策としての、飛沫感染防止やトングを使わずあらかじめ料理が小分けにされた非接触型のケータリングについて、東京で実際に行われている様々な事例をもとにこれから実施を検討されている方を対象にご案内いたします。
~目次~
1)東京での様々な事例
2)ケータリング料理の小分けに適したメニュー
3)主催者様が大事にするべきこと
目次
1)東京での様々な事例
新型コロナウィルス対策を施したケータリングと一言にいっても、その提供パターンは小分けでの提供以外にも様々ございます。ここでは実際に東京で行ったいくつかの提供パターンについてご紹介いたします。
a)1プレート対応(安心安全性×コミュニケーションの円滑化)
こちらの対応は、トングなどを介しての他者との接触や、ビュッフェテーブルでの飛沫飛散予防を鑑み、あらかじめ1名分ずつ1プレートに盛り付けたものを参加者様にお配りするスタイルです。
もっとも安心安全にお食事をしていただける一方で、少し見た目がお弁当のようになりケータリングを用いたパーティーとしての華やかさに欠けるのが難点の1つです。
一方でドリンクホルダーが付いたプレートもございますので、食事をしながらコミュニケーションを取る方法としては優れています。
b)カップでの小分け対応(参加者様への好印象×パーティーならではの華やかさ)
こちらの対応は、すべての料理を1ポーションずつ小分けにするためにすべてカップにお入れし、ビュッフェテーブルにお並べするスタイルです。トングを使用しないので他者との接触を防ぐことができます。
しかし、料理が並ぶビュッフェテーブル1箇所に参加者が集中するという意味で密集が起こる可能性があり、それを防ぐためには一方通行で並ぶといった制限を設けなければなりません。
良い点は、ケータリングを用いたパーティーならではの華やかさは一切失われることがないことです。むしろ小分けにしておくことで見た目のおしゃれ感は向上します。また、参加者様には料理を小分けにしていることで主催者側の気遣いを感じ取っていただけた上で、社交場としての華やかさも保つことができるのでとても人気のスタイルです。
弊社では温かいお料理でも小分けにされた状態でご提供することが可能です。そしてさらに厳重な対策を施したい場合は、小分けにするだけでなく、すべての料理に蓋をし、飛沫感染の対策を徹底することも可能です。
c)スタッフによる取り分け対応
こちらの対応は、料理を小分けにしての特別な盛り付けは行いませんが、それぞれの料理に配置されたスタッフが取り皿に盛り付け参加者様に提供するスタイルです。こちらの利点としては、料理を均一な量で小分けにしていないので、それぞれの参加者様に合わせた量で提供することが可能です。
また、もちろん参加者様自身が取り分ける手間を省くことができ、その分コミュニケーションに時間を割り当てることができます。
一方で、パーティー会場としての華やかさは薄れる傾向にあり、カフェテリア的な雰囲気が出てしまいます。この点については、ブースをコの字やロの字にして中央に配置することで、解消される場合もございます。
以上、大きく3パターンに分けて、東京で実際に行われている事例をもとに、ケータリング料理を小分けに盛り付ける等の感染症対策についてご案内いたしました。
では、その上で主催者様は何におもきを置いて実施するべきなのでしょうか。
2)ケータリング料理の小分けに適したメニュー
1)ではケータリング料理の小分け等の感染症対策について3つのパターンをご案内いたしました。続いては、そういった小分け等の対策に適したケータリング料理のメニューについてご案内いたします。
a)フィンガーフードメニュー
最近では、おしゃれさ・かわいさ・手に取りやすさ、といった理由から人気を博しているフィンガーフードですが、小分けにするケータリング料理のメニューとしても適しています。
いくつかのメニューについて弊社が東京で実際に提供させていただいたものをご紹介いたします。
・イタリア風オムレツと彩り野菜のピンチョス~フリッタータ~
・スペイン産生ハム「ハモンセラーノ」と2種類のドライフルーツとのピンチョス
・海老とロマネスコのピンチョス、菜園風~バジリコソース~
・チーズとマッシュルームのライスコロッケ、トリュフ風味~アランチーニ~
・帆立のマリネとアンチョビオリーブのピンチョス
などがございます。どれも一口サイズで食べやすく、また華やかさもあり人気のメニューです。
b)サンドイッチ
サンドイッチといってもオーソドックスな食パンでつくるミックスサンドだけではありません。しかしどれもポーションが小ぶりなことからケータリングにおいても小分けに適したものばかりです。
こちらも弊社が東京で実際に提供させていただいたものをご紹介いたします。
・クロワッサンサンドイッチ(BLT・生ハム・海老とアボカド・スモークサーモン・タマゴサラダ)
・フォカッチャサンド(サラミ・ブリーチーズ・グリル野菜・ハーブグリルチキン)
・カツサンド(ロースカツ・牛カツ・海老カツ・フィッシュ)
などがございます。サンドイッチはもともとケータリングメニューとして人気ですし、小分けにした際にも違和感なくビュッフェテーブルに溶け込む存在です。
以上、ケータリング料理において特に小分けに適したものについて、実際に東京でご提供したメニューのみをご紹介いたしましたが、それ以外にもほとんどのメニューにおいて小分けでの提供は可能です。温かい料理についても十分に対応可能ですので、何なりとケータリングプランナーにご相談いただければと思います。
3)主催者様が大切にするべきこと
ここでは、ケータリングを用いてのパーティーを実施するにあたり、料理を小分けにするなどして安心安全性を担保した上で、次にどのようなことを大切にすればよいのかについて考えてまいります。
a)ケータリングを用いてパーティーを実施するそもそもの目的
そもそもケータリングを用いてパーティーを実施する目的はなんでしょうか。これは主催者様それぞれによって異なります。
・決算期ごとに全国の支社から幹部を東京に集めて次期に向けたキックオフパーティー
・顧客をお招きして行うレセプションパーティーや新商品の発表会
・シンポジウムや学会などの昼休憩を用いたケータリング料理の提供
・新入社員の入社式
・社内の歓送迎会
・忘年会や新年会
など、が弊社が実際に東京でケータリングを施工する目的、シチュエーションとして多い事例でございます。
こうしてみると、やはり華やかな場であったり、未来に期待感をもって臨むような場が多いことがお分かりいただけるかと思います。決して空腹を満たすためだけの場ではないということです。
であるならば、そういった場においてはやはりそれに相応しいセッティングや装飾といった企画が必要であり、安心安全性を担保した上で、最大限の工夫が求められます。
b)予算のバランスを考えた上で、選択肢を洗い出してみる
ケータリングを用いたパーティーを実施する理由が整理できましたら、次は実際にどのようにすれば安心安全性を担保した上で、本来の目的を達成し、参加者様にご満足いただけるために料理の提供方法やセッティング、装飾を決めていき、その上で予算のバランスを少し見直し、特別な企画を考えてみましょう。
特別な、といっても予算により様々ですが、例えば、
・パーティー会場に職人を派遣し、目の前で寿司を握るサービス
・シェフによるLIVEケータリングとして、ローストビーフのカッティングやステーキの提供などを行う
・予算に余裕があれば、大マグロを用いたマグロ解体ショー
・全国の地酒を揃えた、日本酒飲み比べブースの設置
・ワイン愛好家も楽しめる本格ワインの飲み比べブースの設置
・企業のロゴなどをあしらったクッキーやマカロンの提供
・背負い型生ビールサーバーを用いた参加者様への生ビール提供
・食後のコーヒーやデザート・スイーツの提供
など、これ以外にもたくさんの選択肢が存在します。
担当のケータリングプランナーに相談して、予算の範囲内で最大限の工夫をしてみましょう。
以上、料理の小分けなど十分な感染症対策を講じた上で、主催者様がどういったことを大切にすべきなのかについてご案内してまいりました。本来のパーティーの目的を忘れることなく、目的に沿ったケータリングの内容を考え参加者様にご満足いただけるように企画致しましょう。
2ndTable株式会社代表取締役 [ https://2ndtable.com/ ]
BISHOKURU株式会社代表取締役 [ https://bishokuru.jp/ ]
ケータリングプランナー 三原一馬